2019年11月11日

ジョーカー

〈2019年映画感想23本目〉
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ジョーカー
2019年 アメリカ 122分

〈バットマン〉に登場するジョーカーの誕生譚を語ったスリラー映画です。
心優しい大道芸人が徐々に転落する姿が丹念に描かれます。
ジョーカーを演じるホアキン・フェニックスの狂気じみた演技が最高。
特徴的な高笑いや悲哀に満ちた日常等が本当に素晴らしい。
精神の均衡を失い,虚実も混同し,狂った悪に染まる過程を好演しています。
但し,個人的にはジョーカーには同情すべき存在ではあることを望んでいなかった。
何処までも真の悪としての立ち位置を保って欲しかったように思います。
ジョーカーの出自については謎のままであるべきだったのではないかなあ。
自ら語る幾つもの誕生譚の虚実を明らかにしない方が格好良かった。
物語としては非常に楽しめたのですけれどね。
このあたりは好みの問題もあろうかとは思います。
アーサー・フレックがジョーカーとしての一歩を踏み出した場面で物語は終わります。
よって,あの悪のカリスマとも言うべき存在感を発揮するには至っていません。
バットマンと対峙するまでには更なる物語があったことを予感させます。
寧ろ,そちらの方に興味を覚えてしまいます。
そのバットマンことブルース・ウェインとの宿命的な繋がりも本作の特徴でしょう。
間接的にブルースの両親の殺害にジョーカーが関わってしまっているわけですからね。
尤も,血の繋がりは一応は否定されたのは重畳でありました。
流石にそれは偶然が過ぎるというものであります。
個人的な趣味には反するものの十分に良く出来たジョーカー誕生譚ではありました。
ジョーカーの出自が確定されたわけではなく,こういった説もあるという扱いくらいかな。
この作品から直接に繋がる〈バットマン〉もないわけですしね。
単体の映画として過不足なく楽しむことが出来ました。
posted by 森山樹 at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想(劇場)

2019年11月05日

篠房六郎『おやすみシェヘラザード(4)』



美少女たちが寝物語に映画を語る『おやすみシェヘラザード』の第4巻です。
と思ったけれど,今巻ではあまり寝物語感はなかった気がします。
いつも以上に肌色分が多めではありますが,それ以上に内容が悪辣で楽しい。
今巻で取り上げられている映画は7本。
中には今年上映されたばかりの『天気の子』も含まれています。
語彙力が死んでいる感想だったのですが,公式応援漫画というのが恐ろしい。
単行本の帯には「新海誠絶賛!」とありました。
「天気の子」は結局見逃したので内容と合っているのかは不明のまま。
まあ,ふらん同様に観たくなってしまったのは事実です。
「マルコビッチの穴」以外の作品は未鑑賞なのが残念。
「イノセンス」を取り上げての押井守論はそれなりに楽しむことが出来ました。
かなり技巧を凝らした展開なのも楽しい。
まあ,いろいろな意味で本気で怒られそうな内容だなとは思いますが。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」も含めてアニメ分が多め。
今回一番のお気に入りは「裸のランチ」ですね。
勿論,映画は鑑賞していませんが,思わず観たくなってしまいます。
というか,十吹先生の配慮に配慮を重ねた内容でも既にヤバい感じが漂います。
「マルコヴィッチの穴」も酷い説明に終始していますが,間違ってはないのだよなあ。
だからこそ悪辣な映画感想漫画なのでありますが。
お勧め出来るかどうかは別にして個人的には大好きな漫画ですね。
登場人物も増えて様々な掛け合いも楽しめます。
この漫画を参考に特に古めの映画も鑑賞したいものであります。
posted by 森山樹 at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍

2019年11月02日

2019年10月映画鑑賞記録

2019年10月に鑑賞した映画は以下のとおり。
『牙狼〈GARO〉−月虹ノ旅人−』
『ライリー・ノース』
『ヘルボーイ』

もう少し鑑賞したかったのですが低調なままでした。
心身の不調の影響が大きいですね。
11月には再起を掛けたいと思います。
『牙狼〈GARO〉−月虹ノ旅人−』はひとつの集大成として満足。
本当ならばTV版も観た方がいいのでしょうけれどねえ。
ゴシックでパンクな女性陣の衣装も魅力的であります。
『ライリー・ノース』は家族を失った女性の復讐の戦い。
目新しさはありませんが,この手の作品好きならば満足出来る筈。
但し,いろいろな意味で有り得ない警察の在り方が疑問でありました。
これがアメリカの警察の実態ならば怖すぎます。
『ヘルボーイ』はアメコミ原作映画のひとつ。
悪くはなかったけれど,決定打にも欠ける印象です。
楽しめなくはなかったのですけれどね。
posted by 森山樹 at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞記録

2019年11月01日

2019年11月映画鑑賞予定

公開中 ジョーカー
公開中 ジョン・ウィック:パラベラム
公開中 イエスタデイ
公開中 クロール-凶暴領域-
公開中 マレフィセント2
公開中 フッド:ザ・ビギニング
公開中 ジェミニマン
公開中 T-34 レジェンド・オブ・ウォー(109シネマ名古屋)
2019.11.01 IT/イットTHE END “それ”が見えたら終わり。
2019.11.08 ターミネーター:ニュー・フェイト
2019.11.08 グレタ GRETA(伏見ミリオン座)
2019.11.15 エンド・オブ・ステイツ
2019.11.15 地獄少女
2019.11.15 小さい魔女とワルプルギスの夜(伏見ミリオン座)
2019.11.22 アナと雪の女王2
2019.11.22 ゾンビ・ランド:ダブル・タップ
2019.11.29 ドクター・スリープ
2019.11.29 シティハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション
2019.11.29 ガンダム GのレコンギスタI
2019.11.29 ファイティング・ファミリー(伏見ミリオン座)

見たい映画が溜まる一方になってしまっています。
何とか効率よく少しでも多くの映画を見たいもの。
年末に向けて気合を入れなおしたいものであります。
今月公開の映画も楽しみなものが結構多い感じ。
先ずは『ターミネーター:ニュー・フェイト』かなあ。
『ターミネーター2』から直結する物語らしいですね。
『エンド・オブ・ステイツ』にも期待しています。
シリーズの過去作も割と楽しめているのですよね。
『アナと雪の女王2』も観ることになるでしょう。
問題は字幕版が近場で上映があるかどうかですが。
逆に『シティハンターTHE MOVIE』は吹替版を見たい。
フランスで制作された〈シティハンター〉なので面白半分です。
原作への愛情を感じさせるポスターは良いですね。
『小さい魔女とワルプルギスの夜』も原作好きなのですよね。
ちょっと遠征しないといけないのが難点ではありますが。
posted by 森山樹 at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞予定

2019年10月21日

ヘルボーイ

〈2019年映画感想22本目〉
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ヘルボーイ
2019年 アメリカ 120分

アメコミ原作のスーパーヒーロー映画です。
2004年に公開された同名の作品シリーズのリブート第1作目となります。
尤も,前シリーズは鑑賞していないので比較は出来かねます。
地獄で生まれ,地球で育った悪魔の子ヘルボーイの活躍が中心。
その異形と強大な膂力は悪魔そのものですが,内面が非常に人間臭いのが魅力的。
寧ろ,彼を利用しようとする人間たちの方が悪魔の所業に思えてきます。
舞台が主にイギリスということでケルト神話が根底にあるのは楽しい。
アーサー王伝説や魔術師マーリン,エクスカリバー等が思わぬ形で登場します。
敵の首領がヴィヴィアン・ニムエというのも湖の乙女からの発想でありましょう。
ミラ・ジョヴォヴィッチが演じることで妖艶で残酷で凶悪な素敵な魔女となっています。
仲間はジャガー人間のベン・ダイミョウと霊媒のアリス・モナハン。
どちらもなかなか面白い役回りで大活躍をしてくれました。
当初はヘルボーイを敵視していたベン・ダイミョウが共闘する展開は熱いです。
そして,アリス・モナハン役のサッシャ・レインが非常に美人で好み。
彼女が霊媒として霊を呼び出す場面は存外に気持ち悪さがありました。
物語としてはまあ典型的でこんなものかなあという感じ。
巨人やバーバ・ヤーガ等の造形は伝承に忠実で楽しかったです。
設定は映画の中では掴み辛い部分も多かったのは難点かなあ。
人間に裏切られながらも,最後は人間の為に戦うヘルボーイは格好いいですね。
彼の能力が基本的には怪力と異常な強靭さというのも個人的には好みでした。
特に巨人3人との戦いは頭の悪い肉弾戦という趣がありました。
やや残虐な描写が全篇に渡ってあるので,観る人を多少選ぶかもしれません。
次回作への引きも残した結末だったので,今後の展開を期待したいと思います。
posted by 森山樹 at 05:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想(劇場)